宿命 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

私は、ここハチ北で生を受け、それから、ずっとここで暮らしてきました。

 

父と母はそれぞれ事業を行っていて、それをずっと傍らでみて、なんのためらいもなく、それを引き継ぐことを決め、今に至っています。

 

『宿命』という言葉があります。

 

辞書をひくと、

『前世から定まっている運命。避けることも変えることもできない運命的なもの』

とあります。

 

自分自身は、いまに至るまで、宿命であると思って生きてきました。

 

しかし、世の中には、親とまったく異なる商売を始める人もいるし、サラリーマン家庭などはそもそも引き継ぐという発想は存在しません。

 

厳密にいうと、『宿命』であるかどうかは、自分自身がそれを信ずるか否かということなのだと思います。

 

『宿命』と信じて、さまざまな邪念を断つということなんだろうと思います。

 

そうすることで、覚悟が生まれ、それはその道への探求心の深まりであったり、さまざまな行動に自分自身で規制をかけて、広がるエネルギーや興味関心を一点に注いでいくということなのでしょう。

 

例えば、結婚をして、まったく自分とは想像もしなかった世界に足を踏み入れる人は、世の中にたくさんいます。

 

商売とは関係のない家庭に生まれ育ち、しかし、相手が好きになって結婚したら、その家は商売人で、経験も知識も持ち合わせていないのに、いきなりそういうところに放り込まれてしまったような…

 

そんな気持ちになる人は多いでしょう。

もちろん、結婚をしたからといって、必ずその商売を引き継ぐ必要はないし、自分の意のままに生きていっても何ら問題はありません。

 

ですが、それが『宿命』だと信じることができるならば、その家の家業を継いだり、配偶者の商売を手伝ったりすることで、自分の生きる道が決まっていくということもあるやもしれません。

 

自分の幸せっていうのは、実は、相互依存の関係です。

自分だけが幸せのレールに乗っていても、周りの人も幸せを感じなければ、幸せの度合いは半分以下です。

 

商売を引き継げば、実際はたいへんだけれど、親であったり、配偶者であったり、そういう人と相互に喜びを分かち合えるので、幸せの度合いが増えることもあると思います。

 

だから私は『宿命』はあると信じています。