【私の母なる山鉢伏山】
日本一高い山といえば富士山。
日本人でそのことを知らない人はいないと思います。
高い山は低い山に比べて価値がある…
世の中ではそう思われています。標高が高いことは、とても分かりやすい指標で、価値基準としてはとてもわかりやすい。
だから私たちの周りを取り巻いている山々は、3000m級の山々に比べると、全然価値が低いということになります。
しかし登っていない人にとっては、標高の高さだけが価値でしかないかもしれません。そこに行ってはじめてどう感じるかということが大事なのです。
今年も懲りずにあちこち登りました。鉢伏山、蘓武岳、妙見山、氷ノ山、瀞川山、扇ノ山、標高でいえば氷ノ山が兵庫一高い山ですけど、だからといって氷ノ山が一番とはいえません。
それぞれに特徴があり、味があります。
そして、昇る人との相性の問題もあるでしょう。
険しい山は確かにそのあとの達成感があります。それはそれで一つの価値です。
だけれど、足腰が弱ってきてそんな山には登れない人にとっては、車で近くに行けて、ちょっとだけがんばれば山頂に行けるということは、そういう人にとってはとても価値あるものになります。
非常にわかりやすい価値基準で優位になれば、それだけ多くの人の認知が広がります。だから、そういう人は概して多くの人が訪れる場所になっています。
ですが、それは単にマーケティングが成功して、人が多い場所になっただけなのかもしれません。それで満足する人も多いと思います。
みんなが行ける場所に行ったことは、みんなから羨望のまなざしを受けます。だから自慢になります。
ですが、その人にとっては、羨望のまなざしを受けたことに満足していしまい、そこで何を感じたのかそのことには価値をおいていません。
大事なのはそこで何を感じたのか、それをもとに自分が次にどう変化していくのかだと思います。
(すいません。行ったことのない人の単なるひがみですね…)