昨日の、日本経済新聞の記事で、目に止まった記事がありました。
『おわら風の盆』の踊り手さんのお話。
おわら風の盆では、25歳になると踊り手を引退せねばいけないそうです。
その後は、踊りそのものを指導する立場になったり、歌い手や、楽器の演奏で支える人に回ります。
紙面に出ていた女性は、後輩のために踊りを指導する立場になるとのこと。
わずか2万人の小さな町に、20万人もの観光客がそのあでやかな姿をみに来られるそうです。
踊りは進化していくものなのだとか。
私は、そこにこの地方の踊りに魅力があるのだろうと思いました。
私たちの地域にも伝統的な行事はたくさんあります。
しかし、そういった行事もおざなりになり、衰退し、伝承すら危ぶまれるものがたくさんあります。
ただただ守るだけでは、時代の変化と共に衰退するものです。
そこに、革新が必要なのだと思います。
どんな伝統行事も、最初から『型』があったわけでないと思います。
その行事のアイデンティティを理解し、時代の人たちが解釈し、アレンジして、発展してきたはずです。
実は、引き継ぐのは楽です。今の時代、マニュアルの時代であり、それらをマニュアル化することによって、合理的にすすめることができます。しかし、そこから一歩踏み出していくのは、ものすごくエネルギーがいります。
今あるものを育てる努力も必要ですね。