但馬高原植物園に樹齢1,000年を超えるといわれているカツラの大木があります。
その真下を流れる小川の水は千年水と呼ばれています。
瀞川平に降り注いだ雨が、地中を1,000年かけてめぐり、地表にでてきたものだといわれています。
それがほんとなのかどうか実際のところわかりませんが、カツラの巨木があるその場所はきっとそうなのだろうと思わせる特別な空気があります。
その水は下流へ流れ、最終的に、矢田川へと注ぎ込みます。
私たちは、そうやって生まれてきた水を、生活のあらゆる場面で利用してきました。
そんなことに思いを巡らせていくと、私たちは、やはり自然の一部なのだなぁと改めて思うのです。
人間の体の65%は、水でできているのだそうですが、今体の中をめぐっている水というのは、果たしていつどこをたどった水なのでしょうか。
千年水を口に含むと、なんとなく時空を超えて過去未来がつながっていくような気持にもなりますね。