手前どもの話で恐縮なのですが、数年前から父は、車椅子の生活になりました。
なので、どこに行くにも介助が必要となり、それを母がずっと支えています。
母はこう言ったことがあります。
「昔は、お父さんはずっと仕事で忙しく、二人で過ごす時間がほとんどなかった
結果として、こんな形になったけれど、どこに行くにもいろんな話ができる機会がふえたね」
と、大変な中にも、少しの幸せを感じているようでした。
日々いろんなことがおきます。
だけれど、見方を変えれば、それは決して悲観することばかりでもないということですね。
なんでもできる!ということは確かに幸せなことだと思うけれど、人間って、やはり何かに束縛されていて、それは一生つきまとっていきます。
ただ、そういうフレームを与えられるから、人はその中で最大限の表現をしようとするし、そのフレームを持てあますことなく使おうとすることが尊いのではないかと思います。
縛られていることに目をむけないで、それによって得られるものをみたいものです。