私の実家は、ハチ北で民宿を営んでいます。
まだまだ、スキー場の総括をするのは早いですが、シーズン当初、まったく雪が降らなくて、去年の二の舞をするのかとやきもきしていましたが、中旬からは一転、豪雪の年となりました。
民宿のお客様は、正直、スキー場の入込人数に比例をしています。
スキー場の来場者が増えれば、泊まりのお客様も増えます。来場者が減れば、泊まりのお客様も減ります。
昨年は、かつてない暖冬で、スキー場の入込みが悪く、やはり宿泊も悪かったです。
そう考えていくと、この地域でイニシアティブをとっているのは、スキー場ということになります。
雪という外的要因を除けば、スキー場の施策によって、民宿の人数に影響が及ぶことを意味します。
裏を返せば、私たち自身がお客さまに対してイニシアティブがとれていないということになります。
ハチ北スキー場は、地域外の資本が入り込んでいます。
だから、もし、世の中のトレンドやマーケットによっては、スキー場を運営しないということになった場合、お客様は、来ていただくための目的を失うことになります。
そうなれば、私たちの商売は立ちいかなくなることは明白です。
だから、一刻も早く、自分たちがお客様に対して直接イニシアティブをとれるような足腰の強い地域になっていかねばなりません。
地球温暖化が叫ばれる昨今、昨年のような状況は今後もおきていくと考えるべきでしょう。
そんな状況でも、やっぱり、あなたの宿に泊まりたい、過ごしたい…そう思ってもらえるような地域づくりをしていかなくてはなりません。
悲しいかな、ハチ北の民宿は年々件数を減らしていっています。
ある人に言わせると、かつての輝きを失い、もう死んでしまっているような地域にも見えるんだそうです。
普段、ここに暮らしていると、日常の風景であるがゆえに、まったく気づかないのですが、他所の人が見るとそのように見えるんだそうです。
最近は、見慣れている私でさえ、そんなふうに思えるときが増えてきました。
何から手をつけるべきなのか…正直わかりません。
でも手をつけられるところはすべてやりきる…そういう覚悟が今一度必要なのだと思います。
とにかく、まずは自分たちから発信し、イニシアティブをとっていくこと。
そこから始めます。