よく、結婚相手を探すときに、相手の年収がいくらあるのか?ということは、大きな関心事の一つだと言われていますね。
確かに、500万円稼ぐ人より、1000万円稼ぐ人のほうが、立派に見えるし、実際、お金があるってことは、自分たちができる自由が増えるということでもあるから、それは真実だと思います。
ただ、私は、もっとちゃんと見なきゃいけないのは、そのお金をどう使っているのか?ってことだろうと思います。
それは企業も同じで、決算書なんかをみても、会社の業績は、売上高、利益率、利益額などを見られることが多いけれど、何に使ったか?ということを見る銀行や、コンサルはあまりいないように思います。
利益が出ていなければ、人件費や、無駄な経費を使っていないか!って指導を承ることが多いけれど、さて、その実態たるやは、これはなかなか数字でははかれないと思います。
利益は次の会社の成長につながるものであるから、最大化することはあたりまえなので、そこを追求されることは当然のこととしても、どういうふうに使ったらいいよっていうのを教えてくれる人はあまりいないですね。
個人にしろ、組織にしろ、何にどれだけのお金を使うのかというそちらのほうにこそ、もっと目を向ける必要があるように思います。
例えば、120万円稼いだ人が、困っている人に100万円寄付するのと、自分の道楽のために100万円使うのでは、そのお金の価値はまったく異なることは明白です。
ですが、数字の計算は、120-100=20で、それはどちらも同じ式でしか表せない。
3000万円で同じ家を購入した。
片方は自分の喜びのためだけに購入し、片方は、それを孤児が共同生活できるために購入した。
今度は、同じ購入品でも、その志しが異なれば、まったく意味するところはことなります。
ただ、前者にしても、買ったものを自分の喜びにすることは、何ら非難されるべきものでもないし、それを喜びとして、今度は別のところで、社会に大きな還元がなされるのであれば、それはそれとして、素晴らしいことです。
入りの大きさだけでなくて、どういう使い方をしたのか、もっと勉強しないといけませんね。