新たな出店は、本来喜ぶべきことだよね? | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。


どことは言わないけど、また、この田舎にナショナルチェーンができるらしいです。

 

生活者の視点で考えると、便利でよかったね!

 

って話なのかもしれないけど、本当に、そうなんだろうか?って唸ってしまいます。

 

 

私の地元で『福岡商店街』があります。

でも、今やお店を構えているのは、数件ぐらい。

 

ちょこっと買いなどはもうできなくなりました。

 

お前はどれだけそこで商品を買ったんだ?

って怒られそうです。実際、最近そこで積極的に私自身も買い支えはしてこなかった。

だから、私もその片棒を担いでいるわけですから、えらそうに言う資格など何もない。

 

けれど確実に言えることは、お店が一つなくなるたびに地域力は、がくんと落ちてしまうという事実。

 

同じものを取り扱っていれば、安かったり品揃えが豊富だったりするところに流れてしまうのは必然かもしれない。

 

ある地域などは、狭い商圏なのに、スーパーがいくつも乱立している。

結局、そこでは消耗戦を繰り広げ、大資本が最終的に残るまでやりあうのでしょう。

 

で、結局一強で残るのかといえば、それと同時に、地域力が衰えるので、すべてのお店が撤退してしまうという最悪のシナリオになっていくんじゃないかと思います。

 

となれば、出店する側にも、よほどの見識が求められます。

 

どこかの、道の駅だったか、生産者が野菜を店頭に並べるのに、同じ種類の野菜なら、先に出したところよりも高く値段設定しないといけないというルールを決めているところがあるそうです。

 

だから、値段重視ではなく、品質重視になり、農家どうしは、品質で勝負するようになるし、高くで売れるから、農家さんの実入りも多くなるんだそうです。

 

その道の駅は、評判がよくって、全国でも屈指の繁盛店(駅?)なのだとか…。

 

そんなふうにしてお互いが高めあっていくということで、自分を守り、地域も守る。

 

このたび出店する新たな店によって、地域に活力が失われることがないことを願っています…。