弟が、東京から、こちらに戻ってきたのが、2年ほど前。
今は、うちの会社の社員として働いてもらっています。
奥さんは東京の出身で、正直この田舎の環境になれるのかなと心配でしたが、いまのところなんとかがんばってくれていて、先日も第2子を出産しました。
彼女には当時、
『こちらに帰ってくるなら、とにかく車の免許だけはとっておかないと、ここでは生きていくことはできないぞ!しかも、オートマ限定免許じゃなくて、ミッションの免許だぞ!
なぜなら、軽トラに乗らんといけんからね』
と、後半の部分は、半分冗談もあったけど、事実、うちには、ミッション車の軽トラがあって、足がないときには、それも運転しないといけないので、それはそれで的を得たアドバイスだったかなーと思っています。
私たちの両親の時代、
長男は家を継いで、次男以降は、マチに出て働く。
それが一つの社会のモデルで、それが、日本の高度成長を支えたことは間違いなかったと思います。
実は、私の父は、次男で、大工なって一時期都会で暮らしていた時期があったようですが、長男の不慮の事故によって、泣く泣くあとを継ぐことになったといっていました。
今、私たちが責任世代となって、過疎化の進行は深刻なものとなりましたが、その一つの解決策としては、兄弟で田舎に住むことだと思います。
身内が近くにいるということは、ある意味やりにくいところもあると思います。もっと突っ込んだ話をすると、家を誰が継いでいくのか、親の介護の問題はどうするのか、相続の問題など、近くで兄弟がいるが故に、さまざまな利害をはらんでいることも事実だと思います。
しかし、それを乗り越えてでも、兄弟が協力しあいながら、地域に住んで、少しでも過疎化問題に対応していく必要はあると思います。
ある意味、私たち兄弟も日々生きていることは、過去になかったモデルへの挑戦?というとちょっと大げさだけど、過去にあった生き方のパターンを変えるための実験という意味あいはあると思います。
先のことはわからないけど、兄弟で同じ地域に住むことのメリットもあるわけで、それらを十分に活かして、充実した日々が送れるようにはしたいと思います。