
先日、研修旅行の続きのリポート…。
『白米の千枚田』
実は、今回の富山、石川シリーズでもっとも行きたかった場所の一つです。
なかなか、能登の方に行く機会などないですからね。

棚田と海のコントラストが抜群に美しく、日本棚田百選を二つ抱える町の人間ですけど、山の人間には、こういう景色は、もうやばいですね。

せっかくなので、棚田の中を歩いてみました。

1m四方ぐらいの小さな田んぼもあるんですよ。
いくら、昔、大規模な機械がないとはいえ、棚田の区画が小さすぎます!
近くまで行くと、地元の農家さん以外にも、この風景を支える多くのボランティアの方がいらっしゃるようですね。
(棚田の一枚一枚に都会のオーナーさんの名前の立て札がしてあります)
通常の経済システムから考えると、まったく成り立たない農業ですよね。
千枚田の説明看板にもそのような記述がありました。
『米の収穫が第一目的ではなく、千米田の景観を守りながら稲作を体験し、先人の苦労、生産の喜び、米一粒の大切さを理解していただくとともに、地元の方、オーナー同士の交流による人と人の結びつきを大切にするものです』
今の日本、どこでも『それなり』の食べるものが手に入り『食べる』ことには困らない社会ですから(自給率の低い日本にあっては、ほんとはそうでもないのだけれど…)効率『だけ』を追求していくと、もはや、米づくりは成り立たないかもしれません。
しかし、今日本にとって求められるのは、単なるカロリーを得るための食料ではなくて、こういった人ひ人のつながるための食べ物なのかもしれませんね。
棚田の向こうに見える日本海をみながら、そんなことを感じました。