先のスキーシーズンは、それに関係する宿泊事業者にとっては、たいへん厳しいものになりました。
ラグジュアリー系のホテルや、旅館では、それ自体が宿泊の目的になると思いますが、私の宿を含めて、それ以外のところは、何か目的があって、その達成の手段としての宿泊が多いと思います。
私たちのところでは、それがスキーだったのですが、スキーができなければ、泊まる理由がない、行く理由がないというわけです。
実は、ラグジュアリーなホテルもそれが通用するのは1泊ぐらいで、2泊3泊と泊数を重ねていくためには、やはり、延泊するのが必要になってきます。
いわゆる世界の有数のリゾートをみると、多彩なアクティビティや、ショッピング、レストランそういったものが、たくさんありますね。
我々のような地域にも多彩なプログラムの開発が必要ですね。
ただ、多彩なプログラムの定義は、さまざまなであって、私たちが普段やっている農業など、そういったこともプログラムになりうると思います。
ただ、『農業はやっている』とはいったものの、それがちゃんと利用ができるような形にする必要はありますよね。
農業プログラムの最大の目玉は、『収穫』ということになりますが、当然収穫までには、育てるというプロセスがあるし、それをある程度お膳立てして、プログラムとして利用できるようにしてあげる必要もあります。
そこには、ある程度の『仕込み』が必要なんですよね。
いずれにしても、年間を通じて、多くの人がきていただけるために、来ていただける理由をつくることは、観光で生きていこうとしている私たちの町にこそ、もっとも重要な施策の一つだと思います。