廃校での卒業式 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

ニュースをみていると、「廃校になる学校での最後の卒業式」というニュースが出ていました。

この少子化の昨今、きっと来年も再来年も、地域のどこかで、そういうトピックスは続くのだろうと思います。


そういえば、私自身も、今はもうなくなってしまったのですが、建て替わる前の最後の校舎での卒業生でした。

そのときは、新しく建て替わるということだったので、さして大きな話題にならなかったような気がしますが、近頃のニュースは、学校そのものがなくなるという話ですから、センチメンタルにならざるをえませんね。


仕事がら、学校建築に多く携わる機会をいただいています。
特に平成23年には、香住小学校がリニューアルするということで、その工事に元請けとしてかかわることができ、学校関係者、地域の皆さんが新しい学校への大きな期待が、私たち業者にもビシビシ伝わってきたことを思いだします。

数ある公共建築物の中で、人々の思い入れがもっとも強いのが学校なのです。

それは、智の拠点であり、また人々が交流するコミュニティーの拠点でもあります。

また災害がおきれば、避難施設としても使われ、地域にとって「学校」は特別な意味をもったものなのですよね。


いま日本中を渦巻く「少子高齢化」の波。
地方創生が始動し、それに対応すべく動き始めていますが、そうなかなかこの動きを止めるにはまだまだ時間がかかりそうです。

少子高齢化の社会現象の象徴が、学校の統廃合だろうと思います。
私たち地域に住まうものは、それに真摯にむきあい、「卒業」が単なる別れにならないよう全力で取り組んでいかなければならない。


テレビ越しに見る卒業生を見ながら、そんなことを思いました。