
一つ国体のことで大事なことを伝え忘れていました。
八幡平には、新幹線と在来線を利用して、入宿しました。
宿の最寄り駅は、八幡平松尾駅。
そこから、お世話になった宿までは約2㎞ほど。
歩いていけない距離でもないと思い、駅を降りてから、歩いて宿に向かっていました。
しきりに雪が降りしきっていたので、道の上にも雪が降り積もり、スーツケースのタイヤを転がすのですが、なかなか転がすのも大変でした。
道を半分いったころでしょうか?
VOLVOを操るお父さんが、
『どこまで行くの?』
とたちどまって、声をかけてくれました。
宿の名前を伝えると
『そこまではまだまだ遠いから、乗っていきなよ』
と乗せてくれました。
涙が出るほどうれしかった。
車を乗ったのはわずか数分でした。
『もう少し行ったところに、別宅があるんだけど、あなたみたいな人をみかけると、いつもこうしているんだよ』
とおっしゃっておられました。
名前も聞かなかったし、わかるのは、ネイビーのVOLVOで、練馬ナンバーだったということ。
おそらく、別荘をお持ちで、頻繁に行き来している方なのでしょう。
お父さんには、何もお返しすることはできないけど、この御恩は誰か困った人がいるときに、絶対に代わりに返したいと思います。