
私の家の近くに、Uくんという青年が住んでいます。
もう3年近くなるでしょうか?
但馬の自然が好きで、こちらに移り住みました。
今は、山岳ガイドになるべくがんばっておられるようです。
自分の人生を、この場所でかけてみるほどの価値がこの地域にはあるということを、こういう『よそ者』から教えられることって多いです。
憲法22条で、移住、移転、職業を選択する権利を与えられていて、自分が望めば、この地域から出て行くことも可能なわけで、過疎化は、まさにその権利を行使した結果ともいえるのですが、先祖からの土地があるとか、そういうことも実は、本来自分の住まう場所を選ぶ選択の規制にはならないはずです。
地元にそういうポテンシャルを感じてうつっていくのに、人間というのは、同じ場所に居続けるとそいうポテンシャルを感じなくなってしまうんですね。
私自身、この町に大きなポテンシャルを感じているのですが、実は、半分ぐらいは、自分がそう実感しているというより、ここを訪れるお客様であったり、こうやって移り住んでくれた人に教えられているのですね。
彼らと接することによって、自分のモノゴトの見方がいかに偏っているかを教えらえるんです。
交流人を増やすというのは、それによって、貨幣経済をこちらにもたらすということもあるけれど、一方で、精神的経済とでもいうのですかね、そういう価値をもたらしてくれるという意味もおおいにあると思います。
だから、私達も、積極的に、他者と関わり、自分の足元をみつめるということが必要に思います。