という言葉がありますが、あんまり好きではありません。
これまで、業界”のみ”の発展に尽力した結果、そのあと、さまざまなひずみを産み、さらには全体にゆがみと疲弊をもたらした例は枚挙にいとまがありません。
業界の発展というのは、とてもモノゴトの一面性しかみていないことが少なくない。
もっと広く、全体を見回す中で、その業界として何が果たせるのか、地域や国家、あるいは世界に対してどういう好影響を与えることができるのか、そういう視点が欠かせないと思います。
ただ、レバレッジ(てこのこと)というか、行政などによく垣間見られるのは、全体に公平に期さなくてはいけないというあまり、薄く広くしてしまったために結局、効果が発揮できなかったということもよくある話で、ある分野やある部分に集中的に投資して、それが最終的に全体への波及をもたらすということは一方で必要なことだとも思います。
このため、特定の業界に投資をすることが、なんとなくエコひいきみたいに見えることはあるので、そこも冷静に見る必要があります。
投資を受けた業界は、そこのところを十分自覚し、そういう厚遇されたのは、レバレッジを見込んでのことなのだということを踏まえ、その好影響を外側に広げる努力をしなくてはいけませんね。