
ススキの穂がたなびく風景をみながら、里山だなーと浸っていたのですが、ある事実に気がつきました。
実は、そのススキの風景は、耕作放棄地が作り出したものであること。
ススキがだんだんと生い茂ってくると、田畑の元の輪郭も薄くなってきて、ススキ草原が広がっているようにも見えるけど、よく目を凝らすと、わずかに段々状の地形であることがわかります。
中山間地である私達の地域は小規模なだんだん田んぼが延々と続く場所であるがゆえに、作業効率も悪く、一番最初に見捨てられる場所なのかもしれません。
養父市はこの問題に真正面から取り組むために、国家戦略特区となったわけですが、隣に香美町も状況はおんなじような状況であり、このすすきの広がる場所が何とかして、価値あるものとなる知恵が必要なわけです。
神河町の峰山高原のように、そういう草原環境が作り出す風景は確かに美しいけれど、高原地域のススキ草原と、里山のススキでは同じススキでもまったく背景が違うわけですね…。