真摯 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

総合計画審議会が行われたことを昨日、ブログでもお話させていただきました。


昨日の会議では、『総合計画』の審議の他に、香美町の海岸に漂着するゴミを一時保管する場所を、現在のゴミ焼却場の場所につくるので、審議をするという案件もありました。


さまざまな質問や意見が出され、それに対して町当局から説明をしていただきました。


最後に、その案件をすすめるかどうかの採決が行われるのですが、賛成に手をあげませんでした。


その案件については、休憩をはさんで約1時間45分に及びました。

それをつくる重要性、妥当性などは理解ができました。


しかし、私は、その案件に行政の『真摯さ』が欠けていると感じました。
だから手をあげませんでした。


総合計画審議会では、出席者の過半数が、賛成すれば、採択というルールになっているので、私ともう一人の方がたぶん手をあげなかったので、反対や、棄権を表決するまでもなく、終わりましたが、満場一致にはしたくなかったのです。


行政運営が、ことなかれ主義に陥っていることに抵抗したかったのです。


なぜ真摯さに欠けていたと感じたのか?


来年から、ゴミ行政は、広域行政の管轄となります。
豊岡市、新温泉町と共同でゴミ施設を運営することになります。

ある方から、
『漂着ゴミの収集処分に関して、豊岡市・温泉町ではどのようにされようとしているのですか?』

という質問がありましたが、『知らない…』との答弁。

質問された方は、納得がいかない様子です。私もそのやり取りを聞いて、どうなっているのか知りたくなりました。


議論が膠着する様子をみた議長は、休憩をはさんでくれました。
しかし、一向に動く気配がありません。


その様子を見ていたある委員の方が、『みんながそのことを知りたかっているんだから、他の市町に問合せしたらどうなの』とささやいていましたが、動くことはありませんでした。


そして議論が再開し、審議の最終局面に入りました。

『香美町としては、他の市町がどうであれ、漂着ゴミの問題を看過できないので、その問題に取り組むんです』
ということ。

その話には、理解できました。


ある委員から

『それぞれ、海を有する市町であり、この問題には頭を抱えているはず、しかし、この問題をそれぞれの市町で対応するのではなく、問題を共有化して共同歩調で解決すべき』

との意見もいただきました。



私は、それを受けて、町当局には、

『香美町がこの問題に真っ先に真摯に取り組んでおり、他の市町にも働きかけていく』

といった発言のように、自分がこのゴミ行政を引っ張っていくんだという気合いがほしかった。


議案の内容には不備がないと思います。しかしこの議案でもっともかけているのは『真摯さ』だと思いました。


審議会はある意味住民の声です。

ナポレオンの村の浅井さんの言葉を借りれば、『役人は人の役にたってこその役人』です。


結果が同じであっても、その議論を帰結させるために、どこまで町民に寄り添い、真摯にむきあえるか。

今の行政に必要なのは、そこではないかと思います。

※私の私見で、読んで不快に思われる方もいらっしゃる方もいると思います。インターネットという公の場で、このような批判めいた記事を書くことによく思われない方もいらっしゃると思います。あらかじめお詫びを申し上げます。