まちづくり『おたく』みたいな私は、何か好事例があると、そこに出かけていって何かのヒントを得ようとしているのですが、成功しているところに共通しているのは、単に『再生』し、もとあった状態に戻すだけではなく、未来とはこうあるべしという、一歩進んだ価値を産みだしているように感じます。
アップルがiphone やipadを世に送り出したとき、未来は何かすごいふうに変わっていくという期待感みたいなのがありました。
そんな高揚感が、まちの再生でも見られました。古い町並みが単に『こぎれい』になっていくだけではなく、人と人がつながっていく中で、新しいコトを創造していっているという期待感みたいなのをひしひしと伝わってくるわけです。
古きモノを単に懐かしがるだけでは、それは単なる過去への回帰にしかすぎなく、そこに未来に向けてどうあるべきということが付加されてこそ、人がそこに吸引され、またそこから周囲にも影響を及ぼしていくのだろうと思います。
だから、過去を学びつつも、そこから新しいメッセージや文化が発信されなければいけないのです。