
この地域で、唯一活躍しているのが全但バス。
しかし、学校休業日は、運行しないバスも多数あります。
息子が中学になり、土日に部活で学校に送り迎えすることが多くなってきました。
笠波峠という国道9号線の難所(だとみんなが思っているらしいのだが…)があって、そこを生徒は自転車で通行を許可しないと過去の先輩たちでルールをつくったことが根本にあります。
昔、僕らの中学時代は、笠波峠を自転車を押して通学してました。
事故があったのかどうなのか、はっきり理由がわかりませんが、「危険」だからということなのでしょう。
リスクへの対応方法には大きくふたつあると思います。
一つは危険をできるだけ避けるということ。
もう一つは危険に対して、知識、技術などを身に着け、危険を回避する術を学ぶこと。
先ほどの自転車通学は前者ですね。
しかし、私は大事なのは、後者だと思うのです。
いまの世の中、さまざまなリスクが存在します。
後者のメリットは、そうやって身に着けたものが他にも応用できるということです。
例えば、よくやっているAED講習なども、リスク回避の方法でしょう。
PTAなんかの講習でもよくやっています。
しかし、AEDの知識は、何も学校行事だけで役立つものでなく、いついかなる状況でも、対応ができるようになります。
どっか旅行にでかけるときも…、ある日突然に被災することになっても…、そういう術があれば、いろんな場面で役だつのです。
そしてまた、リスク回避のためのプロセスはまったく異なるリスク回避のプロセスに役立つことにもなります。
この世の中安心な世の中をつくることは大事ですが、震災はどこかからまたやってくるし、最近騒がせるMARSなどのように、新しい脅威もうまれたりします。
避けても避けても、次のリスクはやってくる。
子どもたちが、将来安心して生きてもらうために大事なのは、そういうリスクを回避できる「生きる力」を身につけることだと思います。
たかが自転車通学を禁止されたぐらいで、そのようなリスク回避になるかどうかわかりませんが、単に危ないからさせないのではなく、安全とは何なのかということを理解させることにエネルギーを使ったほうがその子の将来のためではないでしょうか?