今日の朝刊を読んでいて次の文字が飛び込んできました。
『日中首脳、再会談は笑顔』
冷静に読み込んでみて、あることを思いました。
日本と中国が、さまざまな問題が生じて、実際に、関係が冷え込んでいることは理解しているつもりなのですが、日中関係を二人の表情から読み取って、『良好な関係だ』『冷え込んでいる』と総評してしまう怖さみたいなものを感じました。
もし、安倍首相が、この日あまり体調がすぐれていなかったとしたら、この見出しの書きようはどうだったのかなぁと思ってしまいます。
逆にいうと、諸外国の関係が、良好でなかったとしても、笑顔を振りまいて、がっちり握手をしたとしたら、新聞の見出しはどう書くのかなぁと…。
もちろん、一国の長は、まさに国を代表して接見しているわけです。ただ、そのわずかな表情のくもりあるいは、表情のゆるみがその国のすべてであるかのように報じることが国と国の関係をあらわすのに適した表現なのかと思いますが、おそらくやこれが現実なのでしょう。
それだけに、リーダーたるや、まばたきの一つまで、演じていく必要もあるのかなとも思います。心の底から、思いを馳せれば、それは言葉の節々や、表情にも表れてくるのだと思うと、隣国と良好な関係を築きたいという思いをしっかりと思わなくてはいけないように思います。
となれば、これは私達の普段の生活にでもいえることなのかなぁと思います。
私の場合、よくなんでそんな怖そうな顔してるんだと言われることがしばしばで、全然そんなふうに思っていないことがよくあるのですが、勝手に向こうがそのように認識し、それを流布するものなのですから、よっぽど気をつけていかないといけないなぁと思います。