長男が中学生になりました。うちの中学校では、3つの小学校から1つの中学校に通うことになります。
子どもが進学した村岡中学校では、いわゆる部活動は通年では、バスケット部、バレー部、卓球部、吹奏楽部の4つしかありません。
そして、季節的に、駅伝とか、スキーとかが発生したりしています。
今回の中学校への進学で、同じクラスの生徒のお父さんと話す機会がありました。
その子どもさんは、野球をやっているらしく、今でもクラブチームの野球を続けているそうです。
なので、部活動をどうしたらいいのか悩んでいるらしいのです。
お父さん曰く、子どもが野球の支障にならないためには、人数がかけても大丈夫そうなバスケット部に入部したらどうだろうと話し合っているそうです。
うちの長男も、ずっとスキーを続けてきて、それを本人としても生涯スポーツにしたいらしく、チームスポーツに入部すれば、スキーシーズンに入ると、練習や試合などで、チームに迷惑をかけてしまいます。
小代中学校区は、こどもが少ないため、男子はバスケット部しかないそうで、それ以外のスポーツがやりたいがために、こどもの住所を村岡区に移して通学している子どもさんもいることを、そのお父さんから聞きました。
学生の本分は、学業にあるわけですが、スポーツがその子どもに与える影響は、大きいと思います。
まさに今このような形で、スポーツと地域のありようまで変えてしまう事態が起きているのです。
全国中学などの大きな大会を目指す場合、中体連所属クラブであることが求められます。
しかし、小学校時代に、サッカー、野球、バレーなどなどスポーツを経験してきても、地域の中学校に望む形でスポーツクラブが存在しない事例がどんどんと発生しています。
となると、もうすでに、学校のクラブ活動は、そこだけの問題を超えてしまい、地域全体、あるいは社会全体で考えていかなくてはいけない大きな社会問題になりつつあります。
野球、サッカーなど、プロスポーツの世界で、日本が活躍すればするほど、地域で夢みた子供たちがその夢の実現が地域の事情によって摘まれてしまうのは、やはり問題があると考えなくてはなりません。
今後ますます少子化を迎える中、過疎地香美町だけにとどまらず、さまざなな地域で今後この問題は広がるはずです。
これまでこうだったからという既成概念をとっぱらい、何が子どもたちにとって、あるいは地域にとって重要なことなのか、考え直す時期にきていると思います。