先日、商工会兎塚地区の役員会に参加させていただきました。
うちの町では、エリアで支部をつくり、それらが寄せ集まり『香美町商工会』となります。
兎塚地区の会員数はおよそ70。
こんな小さな町ですが、けっこうな事業所や、事業主がおられることに、改めて認識しました。
しかし、問題なのは、その構成員たるや…です。
ほとんどの方が私より先輩で、私より若い事業主は、数えるほどしかいません。
ですから、その先輩が事業をやめれば、その事業者も終わりというところが圧倒的に多いのです。
いま地方創生が叫ばれていますが、まずは雇用と、仕事を生み出すことに主軸がおかれています。
私は、大学を卒業して、家業である工務店に就くことができ、働く場所があったことは先代ががんばってきてくれてたからなので、いわゆる創業の苦しみ、厳しさは知りません。
だから、そんなものが言うにはほとんど説得力がないのですが、地元に働く場所がないというのは、一般的には『働く事業所の数が少ない』というのが正確な表現で、仕事がないわけではありません。
世の中に必要とされている仕事は山のようにあり、それは都会だからというわけではなく、この田舎においても必要とされているものはあります。
そこに自分たちが新しい何かを興す気概があるかどうかということだと思うのです。
個人事業主にも息子さん、娘さんがいらっしゃいます。
ただ、自分の事業の将来性を憂い、こどもに継がせていないだけです。
世の中が変わる中にあって、仕事の中身はどんどんと変わっていきます。
既存事業がそのまま何十年と同じ形態で進むことはありません。
どんどんと進化し、変化させていかなくてはいけません。
いま、地域に求められるのは、興すことではないかと思います。