都会の方などと接していて、気づくことがたくさんあります。
実は私自身も地元の自然のすばらしさを教えていただいたのは、都会の方からでした。
毎年、春と秋、ハチ北観光協会のWさんの導きで、自然観察会を実施していて、参加させていただくのですが、都会の方が、
『こんな山野草がここでみられるなんてー』
て興奮気味に話されるのを聞いて、そんなにすごいのかぁと納得したりすることがよくあります。
自分の身のまわりで日常におこることは、それが当たり前すぎて、全然そのすごさに気づかないのです。
それから、いろいろなものがさらに見えるようになったり、さらに深く勉強して、その奥深さにはまりこんでいくということもよくあることです。
だから、そういう外部の方と常に触れ合う機会をもつということは足元の価値を知るうえではとても重要ですね。
人づてに聞いた話ですが、城崎などに訪れる外国人が但馬でみたいものの中で上位に食い込むのが木の殿堂だそうです。
安藤忠雄が設計しているその建物は、私達にとっては、身近にありすぎて、行くこともめったにないけれど、そう聞くと、自分たちの足元にはけっこうすごいものがあるじゃねーかと再評価したりするのです。
本当はそういう価値を自分たちが見つけられるような感性が必要なのでしょうが、凡人には周りの人に教えていただくということも大事だと思います。