インバウンド2 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

私は、自分自身が旅慣れた人間だとも思っていませんが、普通の人よりかは若干多いと思います。


私が、旅した中で一番印象に残っている旅の一つは、イタリアコルトーナに行った時です。

コルトーナ


wikipediaで調べてみると、人口22,000人の小さな町です。

ベネチアにも、ローマにも行っていないので、それで、イタリアを語るな!とおしかりを受けそうですが、フィレンツェにも3泊ぐらいステイしたことよりも印象に残っています。


それは、なぜかというと、私の妻の叔父のつてで、ペッシーナという老夫婦が営む農家民宿にステイしたからです。

おそらく、イタリアでは一般的な民家の一室がゲストハウスになっていて、小さなミニキッチンまでついていました。

ペッシーナはとてもきさくな老夫婦で、お仕事は何をされていたかちょっと忘れましたが、2泊ステイさせていただき、1泊目は、ペッシーナ夫妻が作った手料理をごちそうになり、2泊目は、地元のスーパーに買い出しに行って庭先で食事をしました。

あとは、丘の上にあるコルトーナの町を散策しただけで、特別なことは何もしていません。

ちょうど11月の半ばだったので、収穫が終わっていましたが、回りは小麦畑が広がる田園風景でした。

古い町並みではありましたが、フィレンツェなどに比べるとはるかに小さく、ドゥーモなどもそんなには大したことはありません。

本当に日本に置き換えると、但馬のある小さな町を訪ねたという感覚だと思います。


ペッシーナによると、日本航空などのスタッフが良く利用すると話しておられました。


私が、その旅がなぜよかったのかというと、イタリアの、普通の暮らしを垣間見ることで、飾り気のない異文化を感じることができたことと、なんといっても、ペッシーナ夫妻の飾らない温かい人柄を感じることができたからでした。


旅の目的は人それぞれで、嗜好も千差万別です。

しかし、インバウンドのカギはそこにあるんじゃないかと思います。

私達の日常の暮らしをありのままに感じてもらうこと。

言葉は少しぐらいはしゃべれないといけないのでしょうが、私達が日々多くの方と接するように、飾らない自分でいれば、それで十分に感じていただけると思います。

京都や、東京は素晴らしいし、それは日本を代表する場所であることには間違いありません。

でも、片田舎も日本の一部であり、普通の人が普通に暮らしていることがすごいことであり、そういう部分からも日本の強さや優しさなどを感じたりできるはずです。