数は力なり | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。


一昨年、私が所属している美方青年会議所は、人数が減少し、一時解散の危機に直面しました。

最盛期には、40人を超えるメンバーを有していたメンバーも、解散の危機に直面した2013年には、3人まで落ち込みました。

3人にまで落ち込むと、続ける気力が失せ、あきらめに変わりました。


兆候は、10年前ぐらいから現れていました。人数がだんだんと減っていっても、大幅な人数の増加がはかられることはありませんでした。

一人ひとりの能力を高め、やる気のある集団がいればそれでいいという空気もあったと思います。


美方エリアで、青年会議所の運動がきちんと市民に届くレベルになるには、30人ぐらいが適切だとよく言われます。

実はそこに、大した根拠はないのですが、まちづくりを推進する組織としては、代表的な町の課題を2~3抽出し、その課題解決に向かうための委員会、新入会員の資質向上をはかり、実践部隊へと成長させる委員会、会の運営をサポートするための委員会、そして、それらすべてを束ねるボードメンバー。

委員会として機能するには、4~6人ぐらいは必要で、そうでないと多用な意見をぶつけあうことができきません。

大雑把な計算ですが、4委員会×6人+ボードメンバー5名、そうい陣容を思い描くと、30人ぐらいはいるよね…ってことなんだろうと思います。


町の大きさはさまざまで、抱える課題もさまざまなので、地域によって必要な人数はさまざまだとは思いますので、都市圏に近いところでは、それ以上ということになります。


美方青年会議所は、2014年に大幅な人数の拡大をはかることができました。それは日本JCをはじめ、多くの皆様に支えられてきたからなのですが、特に強力に牽引していただいた日本JCシニアクラブの先輩が

『数は力なんだ、だから、質を語る前に、数を増やせ』

と口酸っぱく、何度も何度も繰り返し説いてくれました。


それは真実だ思います。

議論をできる仲間、思いを共有できる仲間がいないといくら一人ががんばっても町に影響力を及ぼすことができないのです。


私は、これはいま言われている人口減少問題にもあてはまるのではないかと思います。

出生と死亡の差による自然減は避けられないにしても、社会減については、徹底的に策を講じ、プラスに転じさせるのだ!という野心的な目標や実践が必要です。

自然減も、どうすれば一人でも多くの出生ができるのか、どうすれば健康で長生きしてもらえるのかを考え実践し、食い止める努力は必要です。

勢いのある町は、今現在の人口の大きさではないと思います。2000人ぐらいの自治体でも輝かしい町はいくらでもあります。

しかし、絶対に人口をこれ以上減らさないのだ!という強い意思、そのためにあらゆる政策を動員するため、一致団結して頑張りぬくこと。

その行動こそが町の活気をつくるのではないかと思います。

『数は力なり』と心得て、そんな思いでまちづくりをしていかなくてはいけません。