今月末、父が退院して、実家に戻ることになっています。
脳梗塞となり、体の自由が利かなくなって、一時四肢が動かない状況にありました。
ですが、病院の先生のご指導のもと、本人なりに努力したのでしょう。
上肢はある程度力も戻ってくるところまでに回復してきました。
しかし、まだ車椅子のままです。
正月を実家で過ごしたいということで、家の一部をバリアフリー化して、車いすである程度の移動ができるようにしました。
トイレやお風呂に自力で行くようになるには、バリアフリー化をさらに改善する必要もありますが、数か月ぶりに自宅で過ごした父は本当にうれしそうでした。
今回の住宅改修では、介護保険制度を利用しました。
自己負担は約1割、最大20万円までの介護保険で、手すりの取り付けなどの住宅改修が可能となります。
健康保険、介護保険、失業保険、労働保険などなど、その人の生活を支えるために国はあらゆる社会保障の制度を整えてきました。
健康保険など最たるものですが、保険を適用せずに受診すれば、びっくりするような金額になります。
ですが、保険という制度があるから、低額な医療を受けられる=安心な社会というわけです。
世間では負担のことばかりを強調しますが、いわゆる国民健康保険なり、社会保険なりを利用しないで医療を受けたなんて人はいないでしょう。
自分たちが恩恵を受けることは、意識の外に飛んでしまうんですよね。
まさか介護保険を利用することになろうとは到底想像ができませんでした。
昨日、27年度予算が可決されました。
国の財政は、まだまだ厳しいです。
少しでも安心した社会にするために私達ができることは、税金の納付もさることながら、病気をせずに健康な状況を維持し、医療保険や介護保険などを使わないようにしていくということも大事かと思います。
今の恩恵を今後も享受できるようにするために、みんなが考えていかなければならないことですね。