昨日ある方と話をしていて、香美町の住宅問題に話が及びました。
私が知っている若い何人かの夫婦で、村岡出身の人がいますが、その何組かが、村岡を離れ、養父などに居住している例を知っています。
その何組かは、仕事場が村岡だったりします。
一時的だと信じたいですが、住めば都ともいいます。子どもができ、保育園とか小学校とか行き始めると、こどもの教育という観点からそこを離れられなくなり、居座ってしまうという例もあります。
聞くと、町営住宅などの入居については、適正に管理されていない現状があると聞きます。
憲法25条によって、すべての国民が最低限度の文化的生活を営むことが権利として保障されています。
そのあたりが根拠となるのでしょうが、町は公営の住宅を整備しています。
その村岡を離れた何例かは、町営住宅に入居をもとめたけれど、順番待ちで入居できず、仕方なく村岡を離れざるをえなかったとのこと。
私が建築業に携わるものであるので余計にそう思うのかもしれませんが、やはり公営住宅は、どうしても低所得にならざるを得ない人や、若年夫婦などが一時的な住まいとして利用するものであるべきであって、年数がある程度になれば、家を建てるなり、親との同居をするなり、またいまでは、空き家でも程度のいいものもけっこうありますから、そういったものを利用するなどして、町営住宅に入りたい人が適切に入れることを考えないといけません。
私が知っている例では、庭付きの公営住宅で、その敷地に、仮の物置と称してけっこうな小屋を建て、道具おくためどころか、中を部屋のような改造をして、明らかに居室として利用している例も知っています。これは、もう公共物の私物化と言っても過言ではありません。
おそらく行政の担当者も、その対応にはご苦労されているとは思いますが、こんなところからも過疎化が進む現状があることをもっとみんなで真剣に考える必要があるのではないでしょうか。