昨日、夜比較的時間があったので、ずっと見たかったけど、見れなかったTEDxのプレゼンテーションを見まくりました。
TEDxSAKU
TEDxKYOTO
TEDxTOHOKU
TEDxSAPPORO
TEDxSANNOMIYA
日本で開催されたTEDの認定カンファレンスで、なんとなく興味があるものをかいつまんで見まくりました。
学生、女性、企業家、公務員、社会企業家、NPO代表者…
ありとあらゆる世代がそれぞれのテーマで語るプレゼンテーションは、どれも心うちます。
その中でも意識的に見てしまうので、地域活性化、特に地方の活性化をテーマにしたプレゼンは、どれも共鳴してしまいますね。
そんな中で、TEDxKYOTO2013のアレックスカーさんのプレゼンが、一番印象に残りました。
以前、犬と鬼という著書を読んだことがありました。
犬と鬼-知られざる日本の肖像-/講談社

今回、気になってもう一度引っ張り出してパラパラとめくってみただけなのですが、僕が印象に残っているのは、日本がその自然の素晴らしさをうたっている一方で、土建国家としてあらゆるところをコンクリートで塗り固めているっている内容だったと記憶しています。
犬と鬼というタイトルは、犬と鬼を絵で描くのに、鬼は特徴的なので、比較的描きやすく、また相手にも伝えやすいけれど、犬は、あまりに一般的すぎて、描いても印象に残りにくい。
つまり、日本の国家は政治の中で、道路や、橋、公共建物など、シンボライズな事業は、何かを残したということでわかりやすいけれども、ソフトの事業は、それがシンボライズされないから、あまり政治の中でピックアップされにくい…。そういうたとえで使われていたのだと思います。簡単にいうと土建国会に対しての批判ですね。
アレックスさんは、その一方、数百年前の古民家を改修し、現代にあうような断熱改修や、キッチン、トイレなどをして、そこに多くの来客をして、地域を復活させるような活動を行っておられます。
そんな内容のプレゼンテーションを美しい建築写真と共に、プレゼンをしていました。
んー納得。
土建屋も営んでいる私としては、土建業を真っ向から否定してくれる『犬と鬼』は少々とまどいをかくせないのですが、しかし、単に批判だけに終始せず、きちんと実績をあげているので説得力があります。
いま、地方創生ということがしきりに言われているのですが、本来地域は力をもっているのだと私は思います。
しかし、あまりにそこに住んでいる人たちが過小評価しているではないか…そんな気がします。
以前、カナダ、イタリアに行ったときに、日本はめちゃめちゃ進んでいるなーと感じたことを思い出します。
それもまた、日本の力なのですが、地方の土地が持つ固有の力、それは自然環境であったり、農村環境、これもまた日本の大きな力のはずです。
ハイテク>たんぼ
みたいな図式がなんかできあがっていて…、
最終的には、そこに住む人のマインドの問題だと思います。
何より自信を取り戻すことがだいじなんでしょうね。

先日みつけた、花…なんという名前なんでしょう?