我が家の50mほど離れたところに、我が家の墓があります。
この地域では、春の彼岸は雪に覆われているため、彼岸にお墓参りをする習慣がもともとありません。
3年ほど前から墓掃除をするようになりました。
今日、久しぶりにお墓に行き、落ちている杉葉を取り除きました。
まだ、自分が納得するレベルにはなっていないので、ひまをみて何度か通って、自分が一応納得するレベルの状況になるのだと思います。
とにかく、墓石に向き合い、草を引き抜いたり、落ち葉を取り除いたり、それに没頭します。
先祖の遺骨がそこの中に入っているとはいえ、もとはただの石です。
しかし、掃除をしたり、お花を手向けたり、そうすると、その石はただの石ではなく、特別なものに変わっていくのです。
この感覚が不思議で、今年も墓に向き合い、そういう作業をしながら、遠い過去のことや、まだ見ぬ未来のことに思いを馳せるのが好きです。
そんなことに向き合っていると、世の中のすべてのことって、実はとっても価値があることに気付くのです。
また、今まで目を向けていなかったことでもそこに思いを馳せると、それは特別なことになるとういこともまた気付くのです。
さっき『”一応”納得するレベル』と書きました。
いまだ、墓掃除が納得したことは一度もありません。
きっとこれからもないと思います。
きっと、墓石がダイヤモンドに変わるまで、やり続けることになると思います。