もう13年も前になりますが、新婚旅行で、イタリアに行く機会を得ました。
妻の叔父が、イタリアで建築家をやっていた関係で、その友人であるリッカルドという老夫婦が経営する民宿を訪ねました。
フィレンツェから、列車に乗って約2時間ぐらいであったでしょうか?
コルトーナという小さな町です。
駅と言っても無人駅に近いローカルなところで、駅の周囲は、小麦畑が広がるいわゆるイタリアの農村です。
リッカルドが経営する民宿は、彼の説明によると、築400年ぐらいはたつ古い民家で(とは言ってもイタリアの民家は石造りなのでずいぶんとどっしりとしています)そこの馬屋らしき場所を改造していました。
いわゆる農家民宿です。
自炊もできるし、食事を作ってもらうこともできます。
コルトーナは、小高い山の上に、城跡があって、周辺の平野を一望できる場所にあります。
フィレンツェやシエナなど、世界遺産に登録している町並みがたくさん残っているイタリアでしたが、その素朴な田舎町の風系もイタリアなんだなーと感慨深いものを感じた記憶があります。
その風景を思い出すと、竹田城と重なるのですね。
日本とイタリアという文化の相違はあるけれど、小高い山の上にある城跡と、ローカルな風景は但馬の風景と重なって見えるのです。
異文化に触れるのが、旅行であるならば、田舎の風景は、まさに都会の人にとっても、外国の人にとっても異文化であるわけで、そういう視点でみれば、但馬という場所がもつ、異文化性をもっと客観的に理解してぜひ観光資源として考えることがあってよいのではないか?とそんな気がします。