稲盛さんが、松下幸之助翁の講演に行ったときに、ダム式経営について衝撃を受けた話はあまりに有名です。
以下
「我々もダムを作って余裕のある経営をしたいと思っているが、どうすればダムを作ること、つまり余裕のある経営が出来るのか。それを教えて頂けなければどうしようもありません」というような話があったんですね。そうしたら、ワンテンポ置いてから「思わんといけまへんな」とポツンと言ってそのまま黙ってしまったんです。
一般の人には、失笑した人もいたらしいけれど、稲盛さんは、その話の中から、思わなければ何もなしえないのだという、真理をそこにみつけました。
稲盛さんの著書を見ると、『売上を最大に、経費は最小に』これが、会社経営の要諦だと強く説いておられます。
当たり前な話なんですが、売上が増えると経費もそれに伴って増えるのはしかたないと思っている人が実に多いというのです。
だから、実は当たり前だけれど、それを当たり前と思って、その真理を極めている人は実に少ないのだと稲盛さんは説いておられます。
とかく世の中を、複雑怪奇にしてしまう風潮が世の中にはあるようですが、真理を極める姿勢を追い求めて行かなくてはいけませんね。