昨日、ハチ北の75歳の大先輩と30分ほど、立ち話をしました。
お話の中で、地元にある農道のお話をしてくれました。
「僕らまだ幼少の頃は、その道はなかったんだ。だけれど、その道をつくってもらうために陳情に行って実現してもらった」
内容としては、単にこれだけの話だったのですが、自分の中では強烈にその言葉の重みを感じました。
なぜならば、僕らは生まれたときにはその道は既にあって、あたりまえのようにして行き来している道だったのですが、それは勝手にできたものではなく、そこに住んでいる人たちが、道をつけてほしいという願望や意志が働いて初めてそこに道はついたのだということに気づいたからです。
なにもこれはこの道だけではなくて、目の前にみえる自然物以外のものはすべて、何らかの人の意志によって、生まれたものです。
では、僕ら世代は、そういう意志をもって実現できたことって何かあるのだろうかと思います。
そういえば、城崎の同輩が、城崎の役場から、大会議場のところにむけて、トンネルを設けて周遊できるようにする運動をやっていると言っていたのを思い出しました。
インフラのようなハードで目に見えるものだけにとどまらず、目にみえにくい社会のシステムなどのソフトも含めて、やはり僕らはこの時代に生きるものとして、しっかりと夢を語り、意志を示し、社会を変えていかねばならない、そんな気持ちを大きく持たせてくれるいいお話をきかせてくれました。