思いやりをもってというと、とかく何かをしてあげる事だと思いがちですが、私はときに、何もしないことも必要だと思います。
その人が成長するために必要なことは、自分自身が課題をみつけ、自分で解決することという場面もあると思います。
そんなときは、ひたすら、じっと待つことも必要だと思うのです。
言葉でさえもかけてはいけないこともときにあると思います。
要は、その人にとって今必要とすることを見極めることだと思います。
手を貸してあげたがばかりに、その人が自分自身で努力することを怠ったしまったら、その人のためにはならないのです。
スポーツの世界にそういうことを事例としてみることがあります。
スポーツに、優れた指導者は欠かせません。
最大限のパフォーマンをあげるために、必要なトレーニングを処方し、また技術指導をし、栄養、休養さまざまなことをアドバイスしてあげることはとても重要なことです。
しかしもっとも重要なことは、最終的には自分が考え、自分がヤル気をもって取組むことだと思うのです。
そこに、多少の失敗があっても目をつむって、自分が底から学び次に活かすことが大事なのです。
はためからみたら冷たいやつと思われるかもしれません。しかし、そこはじっと我慢なのです。手を貸してはいけないときもあるのです。そこはもっとも難しい局面かもしれませんね。