日経新聞でとある記事に目がとまり、また考えささられました。
尖閣諸島問題に関する記事です。
ウラジオストクで行われたAPAC会議で、胡錦濤国家主席は、『不法で無効』と国有化撤回を、野田総理に求めたが、その翌々日に国有化を決定し、胡錦濤国家主席は主席としての面目まるつぶれで姿勢は硬化する。
というものです。
日本が国有化するのは、自明の理であったとして、そのプロセスをもう少し変化させていたら、今の結果はまた違ったものになったのかもしれないということです。
やはり国家間においても、それを動かすのは人であり、そこに、相手を慮るものがあって、もう少し違った結果があったのだとするなら、数学の方程式のような、割り切ったものではなく、組織や国家とて、基本は一対一の人間関係を構築していくの大きな変化はないということだろうと思います。
アメリカにおけるロンヤス関係とか、小泉-ブッシュの関係も、国の代表である前に、一人の人間として、相手に好意を寄せれば、それがすなわち国家の関係も改善することにつながるのですから、それは会社や団体においてもそういうことなんだとおもいます。
だからこそ、リーダーたるべきは、人間としての高い徳を備えなければならないんだなーと改めて気付かされました。