昨日、地元観光協会の冬期営業反省会がありました。
それぞれが、良かったこと、悪かったことについて意見を出し合い、次年度への引き継ぎをしていくということを毎年行なっています。
その会議が終わったあと、人生の大先輩Nさんに呼び止められました。
私が担当する、ハチ北アルペンスキー大会のことでちょっとというわけです。
過去週十年にわたり、神戸新聞社様、兵庫県スキー連盟様と共催という形で、事業を行なっていたものを今年から単独開催としてはじめたことについて、その経緯などを説明してくれというものでした。
大先輩Nさんは、本人含め、親子3代に渡るスキー一家として、地元でも大変有名な方です。
そんな方ですから、スキーに対する情熱、そして思い入れがある方ですから、今後の大会の行く末を心配してくれてのことであることは十分に伝わりました。
伝統あるこのハチ北アルペンスキー大会も来年50年という節目を迎えるわけですが、スキー界をとりまく環境は、厳しいといわざるを得ず、いくら50年の伝統を積み上げていても、その存続が決して、楽観できるものではありません。
原因は地元におけるスキーが、冬期の雇用対策からスタートし、ビジネスの域をでていないことにあります。
地元の人で、スキーを実際にやっている人が何任いるのかというのは多いに問題があります。
お客様に雪山に来て楽しんでPRしている本人たちが、実際にウインタースポーツの楽しさを感じることがないのに、どうやってその魅力を伝えていくのでしょうか。
問題の本質はここにあります。
それぞれの地域に伝統文化としての秋祭りの祭礼などの諸行事がありますが、単にコストとしてかみなされなければ、それら諸行事は、まったく無駄なものでしかありません。
しかし、村が村としてまとまりをつくり、人の営み、心のよりどころそういったもののために祭礼があるはずで、そういう観点からいくと、それは、その地域にとって、なくてはならないもののはずです。
スキーも私たちこの地域に生きるいくために必要不可欠なものであるなら、伝統文化と同じように敬意を表し、文化の発展のために尽くすことが必要なはずです。
スキー大会は、実はそういう意味で、伝統文化となりうるものでなくてはならない、そのために私たちはこの事業が永続できるために努力を払っていかなくてはいけないと思っています。