というくだりは何時の時代でも言われることです。
おそらく、僕らが20歳くらいのときも、そういわれてきたでしょうし、私たちの父親世代も、そういわれてきたに違いないです。
そしてまた、どちらかというとこのフレーズに続くのはネガティブな内容です。
先日、成人式に出席し、新成人を前にしてふと思ったことがあります。
彼らは、20年前に誕生し、バブル経済が崩壊したあとに誕生しているわけです。
そして、幼子である中で、阪神大震災のことを耳にし、ものごころついたと思ったら、アメリカで同時多発テロがおき、そして高校を卒業して、大学に進むか、就職をするか、いよいよ自分の人生の一つの節目を乗り越えたころに東日本大地震がおきました。
私達が、幼少年期を過ごした時期とは明らかに異なる時代背景を生き抜いて、これから青年期を迎えようとしているわけで、自分たちの思考とは異なる中ができあがるのは、むしろ当然のことなんだなと思いました。
で、彼らをみて、ネガティブに感じることがあったとしても、それは全ては私達彼らの先輩がそう導いた結果であることを忘れてはならないと思います。
明るい時代をつくっていたら、彼らはもっと違う自己表現をしてきたに違い有りません。
それを棚にあげていまどきの…と彼らを軽くあしらってしまうまえに自分が生きて社会に貢献してきた(つもりの)人生に対して反省すべきなのではないか…そんなふうに思いました。
金銭的に、過去のようなバブル華やかな頃のようなお金を彼らは決して手にはできないでしょう。
しかし、数少ない仕事、過去よりもずっと少ない仕事の中からでも、人が人らしく生きていく術を彼らは身につけ、むしろ単にお金に踊らされている我々をあざ笑うかのように、したたかに、たくましく生きているのがいまどきの若者なのではないか…。そんなふうに思うようになりました。
彼らから私たちは、本当に人らしく生きるということを、もっと真剣に学ばないといけませんね。