人生の大先輩から、昔は、一人ひとりに律する道徳みたいなものが備わっていて、なにかもらったら、ありがとうと感謝の気持ちを述べ、人の気持ちを汲み取って先取りしてことをなすことは当たり前だった…
でもいま若い人達はそういう教育をうけていないので、一から十まで説明してあげなくてはいけないんだ、そういう時代なんだと教えていただきました。
私自身も40手前…まだまだ若い部類だと思っているので、おそらく、大先輩からしてみれば、そういう後者の部類に含まれてしまうだと思います。
だから、「こんなこと言われなくても当たり前だろ」というのは通用しないという前提で、一から十までしっかりと伝えることがいまの時代では必要なんだということです。
ある意味、昔言われていた、一を知れば、十を悟るなんてことを、そもそも期待するのがおかしく、そういった説明をしっかりとしなくて、やれ、今の若い連中は…というのは単なるリーダーの怠慢でしかない…。
と思い改めることにしました。
しかしこれまた、言われたことは忠実にこなそうとするのも、また若い人の逆にメリット…ということもいえます。
マニュアル化された社会においては、それを実行できていなければ、それはまたルール違反であると言う認識も同時に持ち合わせているからです。
もちろん、人間として徳のある人とは、前者の一を知って、十を悟る人であると思います。そういう徳高い人を目指しつつ、現状をしっかりと認識した対応も行なっていくことが、いまの私たちに求められることなのかもしれなません。