相手の立場にたって考える、よく言われることなんですが、これがなかなかできないから、世の中がギスギスしてしまうんだと思います。
ただ、「思いやり」を語るとき、言葉のニュアンス的には、弱者に対して語られることが多いと思いますが、双方向であるということを改めてキモに命じなければいけません。
例えば、私達庶民がリーダーのことを思いやるってことももちろん必要だと思うのです。
自分がもしリーダーだったら、どんな気持ちでそのことを語るのだろうか…、自分はどうやってそこの局面をのりきるのだろうと思い、また、では庶民の我々は、リーダーが発せられた思いにどう応えていくのかということを思いやることも必要なことと思うのです。
但にリーダーのあれが悪い、これが悪いという批判ばかりをしている人に、思いやりがあるとはとうてい思えません。
リーダーになったことがある人は、まとめていくということがとても大変なことであることを身にしみているので、そういう人は、リーダーでなかったときも、そのときの立ち位置を十分理解していますが、リーダーになるというリスクをとらなかった人は、そういう立ち位置で物事を見ることができないのです。
リスクをとっていくことで、人は相手を「思いやる」ってことを高めることができるのだと思います。
リスクをとるのは、しんどいし、ときに残酷です。でも、それを経て経験できるたくさんの「思いやり」という気づきが得られます。
そうやって自分に言い聞かせながら、今日もリスクに挑戦していきたいと思います。