いま、私は香美町若者まちづくり懇話会という会議体の座長を務めています。
これは、前藤原町長時代に、香美町が発足して、まちづくりを行っていく際に、青年層の意見も取り入れて、まちづくりを行なっていこうという主旨のもと、立ち上がり、いまに至っております。
今年で6年目になりますが、何をどう話し合っていいのか道筋が見えないこともあり、それぞれが最初は絵空事ばかりを述べていたように思います。
しかし、若者として夢を語るのは大事とはしながらも、あまりに、その実現可能性には、あまり言及していなかったこともあって、単に意見を述べてそれだけだったということも数多くありました。
そして、またどこの行政においても、「金がない」という一言で、終わってしまうことも数あります。
年度ごとに提言書を提出しているのですが、昨年もジオカルタの製作ということを若者懇で話あい、提言として上げたものの、いまだ実現されていない状況です。
そもそも、ジオサイトが掲載されたカルタをつくろうと思ったきっかけは、昨年、山陰海岸ジオパークが世界ジオパークネットワークの認定を受けたものの、当の町民が、ほとんどそのことに対しての興味や関心がなかったこと、そして、どういうところがジオパークなのか私たち自信が理解できていないのに、ではお客さんに、ジオサイトをみたいんだけれどと問われても、答えることができる人が何人いるのかという疑問からスタートをいたしました。
そして、大人がこのような状況では、子供とて、そんなことは理解されていようはずもないわけで、今後のジオパークの再認定に向けてもこれではいけないのではないかという疑問があったわけです。
そしてまた、この地域の切実な問題として、過疎化があるのですが、少子高齢化という問題だけでなく、若者たちが、進路を決めるにあたって、都会に移り住んでしまい人口の減少につながっているということもあり、これは、一つ大きな問題として雇用の問題がありますが、それと並んで、地域に対する愛情や誇りが、失われているのではないかというところにも問題があるのではと考えているわけです。
それを克服するには、やはり自分たちの町に何があるのかということを知るということからスタートするために、単に、知識として、頭にいれるのではなく、楽しみながら、理解ができるということで、ジオサイトが載っているカルタ、つまりは、ジオカルタの製作というテーマにつながっていったのです。
(続きはまた明日書きます。)