おそらく、高度成長時代からバブル崩壊まで、主役たる産業は?という問いに対して土建業もその一つであった時代というのは、あったと思います。
私がこの会社で働きはじめたのは、ちょうどバブルがはじけて、世の中の風向きが変わったころだと思います。
しかし、その落ち込みに対して、内需拡大を掲げ、公共事業はまだある程度活況であり、主役の座を譲らないでしばらくも続きました。
いま、どうみても、この業界がトップランナーだという人はいないでしょう。
役割が変わり、私たちの産業は、むしろトップランナーを支える伴走者たる位置づけになっていると思います。
私は、いまこの時代におけるトップランナーは農業であり、観光であり、そういうものだと思います。
そう、それは、その地だからこそできるものしか、トップランナーたりえないわけです。
ですから、トップランナーがぶっちきりでがんばっていってくれないといけないんですね。
ただ、産業的にはそうであっても、やっぱりなんといっても主役はそこで暮らす人です。
主役がいるからこそ、それを助演する人も輝くってもんです。
人が主役たるには、日々学び、日々成長し輝き続けること。
それを日々繰り返すこと。
これでしか、未来はつくれないんだと思います。