昨日、とある大先輩とお会いするため、後輩Iくんに同行してもらいました。
彼が、作業服にTシャツ姿だったので、
「こちらが無理言って、時間とっていただいてお会いしにいくのにそのかっこうはないだろう」と私。
千利休の茶道の心得、一期一会の話をまぜながら、お話ししました。
彼もことの重大さに気づいたのか、いきなりスーツをつくると言い出し、途中にある紳士服店にかけこみ、いきなりスーツを新調しちゃいました。
訪問は概ね成功し、終始和やかな雰囲気の中で終えることができました。
大先輩を引きあわせてくれた、これまた大先輩Nさんがいたお陰でこの訪問ができたので、それが成功の鍵であったことは間違いありませんが、これが、作業着姿のIくんであったならば、このような結果になったのだろうかとふと思いました。
作業服やTシャツが決して悪いわけではありません。
しかし、相手に礼を尽くし、自分がそのときできる精一杯をすることで、相手はそれを感じとっていただきまた応えてくれるんだと思います。だからそのときの彼は明らかにその気持ちが欠けていました。
帰りの車の中でIくんと話をしながら、そのことに気付いてくれたことが何よりもうれしかったですが、そういうやりとりをしながらも、自問自答しました。
大先輩だから、一期一会なのか…。
日々いろんなかたと出会い、もっといえば家族にも、社員にも、それは一期一会なんじゃないか…。
普段いる人だからこそ、そのときそのときを大切にしないと…。
結局、自分に都合のいいときにだけ、一期一会だとするなら、それはニセモノで、自分自身が単なる表面でしかものごとをとらえていないなと多いに反省しました。
そんなふうに思うと、Iくんを通じて、自分自身が一番学びがあった一日でした。