振り返りが大事だというのは、誰しもがよく知っていることですが、
では、どこまで振り返りができているかというと、ほんとうの意味での振り返りができている人というのは案外少ないのではないかと思います。
かくゆう私も、正直振り返りがいまいちできていません。
振り返りをしていくと、結局自分のできていないところのダメだしになってしまい、自分自身の自己嫌悪に陥ってしまうことばかりなので、気をつけていないとやはりそうなってしまうのです。
振り返りについて、評価する以前に、まず客観的に、どういう状況であったのかをこと細かに、それこそ振り返ることが重要だと思います。
そして、そのことについて、ああーすればよかったこうすればよかったと、ダメだしをするのでなく、その状況をつくりあげたのが、どういうところからそうなったのかということに集中するようにしたらいいと思います。
また、「学習する組織」の話に戻るわけですが、その中で、システム思考の解説によると、そのことを「構造」という言葉で表現しています。
原因という表現ではなく、構造と言わしめるところがみそである気がします。
つまり、原因となるとそれに因果が伴ってきますから、そうなると結局、思考がなぜあのときああーでなかったのかという原因究明になってしまい、結局のところ自分を責める方向に向かってしまいがちですが
構造ということになると、単に中身の仕組みを客観的に見るという形になるので、自分を責めることにはならなく、構造を変えるという冷静な行動につながるような気がします。