いま、香美町若者懇話会でジオパークをテーマにしたかるた、ジオかるたの製作を検討しています。
バトルカード、トランプ、かるたと、少なくとも3通りの遊びができ、その遊びを通じて、香美町のジオサイトが自然と理解できるようになるすぐれものです。
まちづくりの起爆材になりいまが実現可能になるように、会議を重ねており、いよいよその大詰めの議論になってきています。
町の予算を使って、この事業を実現化しようと企んでいるわけですが、今回、いままでと違う視点を取り入れて行動しています。
いままでのまちづくりの手法の中でよく見られたのは、何かをつくれば、それで「こと」が「成就できる」のでは…ということでした。
公共事業でよく見られることですが、道路をつくる、体育館をつくる、公民館をつくる…つくることが目的化していることはよくあった話です。
しかし、そのできたものが、どう使われて、地域の活性化どう資するのかということはこれまであまり議論されてきていないのがほとんどです。
その結果、せっかく巨額の投資をしても、本来の目的を果たさず地域のお荷物になったりしまうということが見られます。
例えば、体育館を建設する目的というのは、町民の健康増進に資するためだと思います。しかし、作っても、体育館の利用に時間や運営に制限があったり、また利用する側のニーズを満たさないがばかりにあまり使われていないというのはよくある話です。
健康増進が目的とするならば、それをどう活用していくかということもあわせて議論をしていき、町民がもっと積極的に施設を利用してもらうためにどうするかということもあわせて考えて行ってこそ、その体育館が地域にとって価値があるものとなるはずです。
今回、私たちは、ジオカードの製作は、あくまで、通過点ととらえ、それが、町民にどう使われ、何を目的とするのかということに大きくフォーカスし、そこの部分にもっとも力を注ごうと思っています。
山陰海岸ジオパークに認定された我が町ですが、地域の子供たちがそのジオパークへの関心と理解を深め、ひいては価値ある地質公園のエリアで暮らしているという誇りと自信を深めるということを目的として、カルタカード作成はもとより、それがどういう場面で使われ、その目的に達成できるためにどういうところにリサーチし、アプローチし、ということこだわっています。
そのカードが本当に地域の子供たちに遊び道具として、徹底してつかっていただかかないとまったく意味をなさないのです。
町への最終企画の提案ノ締め切りまであと50日。短い中ですが、その思いがしっかりと実現できるよう、精一杯いがんばっていきたいと思います。