どちらかというと、伝統ということに背を向けて生きてきた私…。
伝統という名の呪縛が、創造性の妨げになってしまうような気がしたからです。
前と同じようにすれば、それなりの、そつのないことができる…。そんなことで、伝統を続けて明日があるわけがありません。
伝統を継承するということは、その核心たる部分にフォーカスし、それを時代に引き継いていくこと。
それ以外に伝統を伝承することはないと思います。
伝統芸能も、伝統行事も、そのエッセンスを汲み取らずして、形だけを伝承し続ければ、形ばかりにとらわれてしまい、目的も意義も見いだせず、いつしか衰退をしてしまうのだと思います。
だから、伝統を引き継ぐものは、そこの部分をしっかりととらまえて、次代に継承する責任があります。
あえていうなれば、歴史を積み重ねていくものにはすべて、その宿命です。
会社だって、チームだって、組織だって…
継承されるべきものはすべて、その目的たるやを明確にして、次代に引き継いていかなくてはならない。
世の中で何百年も歴史をたどっている行事、文化、企業…。そういうものは間違いなくそれが完璧に行われれている。
秋祭りの季節柄…そんなことをふと思いました。