とある高校の先生にお聞きした話によると、その学校は1000人ぐらいの学校規模にもかかわらず、スポーツクラブが絶滅の危機?に瀕しているとのこと。
要するに、生徒さんがスポーツのクラブ活動に参画しなくなったというのです。
ちょっと唸ってしまいました。
私自身は、クラブ活動をやるために学校を選択していったので、そのジェネレーションギャップというか、時代の移り変わりに大きな驚きを隠せません。
先日、アルビレックス新潟の会長池田氏の講演を聞くことがありました。
「スポーツという共通のテーマで地域がつながり、また一体になることができる」
確かそんな話だったと思います。
いま、高校生たちはクラブ活動をしない中でどうやって、一体感や連帯感を実感しているのだろうと思うと不思議です。
あくまで自分の穿った見方かもしれませんが、普段の学校生活の中で自分の気持ちをそこに寄せるということはあまりないように思います。
クラブであれば、「勝利」という共通のテーマにみんなが一丸となるプロセスを通じて、さまざまな学びがあると思うのです。
普通の勉強などで、それをいくら理解しようと思っても、チームビルディングでことを成し遂げるような授業デモしない限り体験することはないでしょう。
そんな貴重な機会を放棄しているとするならば、ほんとうにもったいないことです。
自分が働き始めて、チームでことを成し遂げるためにどうすべきか、いつもそのことばかりが自分の関心の中心で、そこが一番苦労するところです。
おそらく、どんな仕事についたとしても一人で成し遂げるような仕事というのは、ごくごくわずかだと思います。
どの仕事であれ、そこにいっしょに手を携えなければいけない他人が存在するはずです。
それは、もう自分たちがいかに経験を重ねていくことでしか得とくできないのなのです。
クラブ活動以外の何かがいまは世の中に存在するのかもしれませんが、でも、やはり若年世代のクラブ活動は、なにものにもかえがたい経験だと確信しています。
おっさんのたわごとでした。