事業をしていく中で、事業をよりよくしていく方法としては、拡大か、深耕か、究極的には、この2つに尽きると思います。
ついつい拡大に目が言ってしまうし、そのほうがダイナミックだし、充実感もあります。
一方深耕するというのは、地味で、変化が見えにくいです。
しかし、その事業分野において圧倒的優位に導くために、深耕は絶対不可欠です。
3割3分を確実に打つイチローと、まあまあそこそこ打つ3割バッターの差は、百分率でいうと、わずか3%しか変わらない。
100回バットを振ったって、3本しかヒットの差は違わないんです。
でも、その3本の違いがスーパースターイチローと、そこそこのプレーヤーと雲泥の差を生み出しているわけですね。
そして、そのたった3本の優位性の違いが、ここぞというときに打てるか、またお客様が酔いしれるようなプレーの差になっているわけで、数字で表す以上に大きな差です。
事業というのは、ある意味そういうものかもしれません。
変化や差は、数字上でのわずかな違いでありますが、ものごとへ向かう姿勢、そのために払う努力が大きな差は、実は、目に見えるもの以上に大きな差を生み出し、絶対に越えられない差なんですね。
だから、目に見える事象だけにとらわれず、その背景をしっかりとみつめて、すきをつくらないようにしないといけないと思います。
今一度、『深く耕すこと』にも目を向けていかなくちゃいけないですね。