私は、スキー競技をいまだに現役として続けています。
人よりも早く滑るために、新しい技術の習得は欠かせないものです。
以前は、よく新しい技術理論を雑誌などで読み込み、自分のものにしようと研究をしていたことを思い出します。
しかし、いまは、そのたぐいの本はほとんどみていません。
かといって、そういうことをやっていないかというとそうでもありません。
いま私がスキーを滑るにおいては、自分との対話を重視しています。
滑りながら、自分が改善すべき点というのはおおよそわかっていて、一本一本滑りながら、自分に向きあって、自分の滑りを評価し、そしてまた一本滑る…そんなことを繰り返しています。
仕事においても、おなじじゃないかそんなふうに思います。
仕事に関しての本はけっこう読むほうです。そして新しい経営のやり方や成功事例の中から学び、会社の中に取り入れることも厭わないほうだと思います。
ただ、過去の反省でもあるのですが、やはり他社の模倣は模倣であって、自分の会社には馴染んでこないというのが実感としてあります。
人が違い、他社と思想や、それを受け入れる土壌みたいなものが違うので、同じようなやリ方をそのままそっくり真似てみても、うまくいかないのです。
だから、そういう成功事例を読んでいても、いったいその本質というものはなんだろうか、うちにそれを取り入れるとすれば、どういう形に変えなくてはならないのかというふう考えます。
そうなると、自分たちのオリジナリティーをそこに注入しないとやはりうまくいかないなというのが実感なのです。
オリジナリティーを出すためには、考えなくてはならないですね。そうやって考えていくことが大事なんだと思います。