但馬の除雪体制について | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

長年スキーをやってきた検知から、但馬の除雪体制を評価すると非常に問題ありと言わざるを得ません。

豪雪地帯、新潟妙高地方、積雪は2mとか3mとか平気であるような場所です。

ですが、車のアクセスで右往左往した試しがありません。

おそらく、こちらよりもかなり緻密な除雪体制がとれているからこそできる業だと思います。


一方転じて但馬地方、

ばんたん有料道路は、積雪10センチぐらいで、すぐにクローズになってしまいます。


国道9号線、多くの場所で、散水はしているものの、それ以外の場所では、轍ができるのは、あたりまえです。

県道は、センサーにて感知しているようですが、今朝も、約30cmの積雪をかきわけて出てきました。

町道にいたっては、全てを業者の判断に委ねられています。


ここは、但馬地方、県内屈指の豪雪地帯…。


今一度このアクセスの悪さを改善しないといけません。

アクセスをよくする方法は、何も道路をつくることだけではないのです。


以前、国交省の事務所に立ち寄る機会があり、所長の部屋には、各地の状況がモニタリングされる画面が壁にかけてありました。しかし、実際の朝4時の現場にたつと、そのモニタリングではつかめない多くの情報がつかめるはずです。

例えば積雪10cmでも、パウダースノーの10cmと、限りなくシャーベットに近い10cmでは、全く状況は異なります。センサーで同じ10cmを測っても、その対応はまったく異なるのです。
県を管理する担当部署は、はるか遠い浜坂にあります。
浜坂と村岡では、いくら同じ美方とは言っても、まったく異なる世界であります。




そして、町道…これもまた香住から村岡のどんつきまで考えると、ひとくくりにしてはいけない気象状況があります。




これらの状況をしっかりと把握し、除雪体制の見直しをはかっていけません。

もちろん、経費の問題はあるでしょう。

しかし、地元住民の精神的ストレス、そして、ひとたびトラブルが起きたときの経済的損失を考えると、その経費をまかなうだけの効果があると思います。

観光立市、立町但馬

いま一度、この問題向き合い、より安心快適なアクセスを提供することは、今後のまちづくりを考える上でとても重要な問題ではないでしょうか?

単に批判をしたいのではありません。機会をいただけるのなら、経費をできるだけ安く抑えつつ、住民や道路利用者のニーズを汲み取れる除雪体制のありようについて、議論する場にぜひ参加させて頂きたいと思います。