スキーは非常にメンタルな部分が大きいスポーツです。
まあ、一分そこそこのコースを猛スピードで駆け抜けていくので、自分の心理状態で、良いタイムが出たり、そうでなかったりということはとても大きいと思います。
そして、戦いでは、いろいろなプレッシャーをかけたりかけられたりします。
スキー競技は、スタートエリアというものがあって、そこで、ウォーミングアップをしたり、スキーの最終的なチェック、ワックスとか、エッジの微調整などを行いながら自分のスタートを待ちます。
そんなときに、「おっ、今日のスキー滑るわー」
などと、わざと聞こえるように、つぶやいたりして、周囲のライバルたちに、余計なプレッシャーをかけたりするものなのです。
ですが、当然相手も同じかそれ以上の作戦でこちらにおそいかかってきます。
兵庫の重鎮と呼ばれる(←というか私が勝手に名付けました)ある御方など、よわい50にして、35歳オーバーの戦いに、第一線で活躍されているが、
「おー、年寄りをいじめるなよー」などと、露骨に挑発したり、
「やー全然調子悪いわー」とあたりにぶちまけつつも、ウォーミングアップのフリー滑走で、軽快なフットワークでかっとんだりとか、微妙な心理戦にもちこもうとしているわけです。
実は、既に、戦いは始まっていて、そういった何気ない会話の中で、相手にプレッシャーを与えるなどして日々戦っているわけです。
そうっ!スキーは舌でも戦わなければならないのです。