京都議定書が締結されたのが、1997年。
日本は世界に、6%の削減を約束しました。
いま、ちょうどその約束期限の実行期間中です。
そして、COP16では、次の削減目標を定める会議として注目を集めていただはずだったのに、足並みがそろわず、次回に持越しとなったとの報道がありました。
日本も、次の議定書の締結は、中国、アメリカなどの大国が参加しない限り、同意できないということで、かなり他国からも異端児扱いされているのだとか…。
オバマ大統領は、グリーンニューディールを掲げましたが、リーマンショックがあり、中間選挙では敗北し、世の中は、そんな地球温暖化どころではないといった雰囲気です。
こうなると、何かいままでみんなが信じて、一生懸命やってきていたことが、なんかケチらされたみたいです。
昔、ホンダが世間をまだ席巻する以前に、確かカリフォルニアだったと思いますが、車の性能の環境基準がとてつもなく厳しい基準を設定し、どのメーカーも無理だとさじをなげたところ、シビックの開発で、その基準をクリアーできる車ができ、その後、ホンダは低燃費でいい!という評判がアメリカ中に伝わり、ホンダのブランドがアメリカの中でしっかりと定着していったというようなお話だった思います。
いまでも国ではいろいろな規制がありますが、新しい時代にふさわしい有り様を自らが決めて実行していくことで、大衆が歓喜するようなイノベーションというのが生まれるのだと思います。
私たちが学生の頃、世間はバブルに踊ってきましたが、ほしいものはだいたい手に入れることができ、さまざまな経験をさせていただき、ほんとうに素晴らしい学生時代を過ごさせていただきました。しかし、それらは、私たちの父母、祖母そういった世代が、輝かしい未来をつくってくれた賜物であり、私たちはただその恩恵にあずかっていただけです。
そして、今度、私たちのジュニアたちに、目をやったときに、彼らが、私たちが経験してこれたような夢を持てるような未来を描くことができるようにするのは、私たち大人の責任です。
彼らが大人になったとき、借金まみれで、閉塞感に苛まれる未来しか用意できなかったら、ほんとうに私たちは恥ずかしいことです。
私は、グリーンエコノミーはこれからの時代をつくるほんとうの経済社会であると信じています。
リーマンに世界中が揺れようとも、低CO2な社会は、未来のひとつの道筋だと思います。
日本や、世界の、駆け引きに動じることなく、自分たちが日々できることを一生懸命にやるだけです。みなさんそう思いませんか?